第368章 廃物利用

安藤凪は久保輝美に向かって叫んでいた。彼女の顔は歪み、濃いメイクが彼女を耐え難いほど俗っぽく見せていた。安藤凪は無意識に一歩後退し、福井斗真に抱かれた。福井斗真は冷たい目で久保輝美を見つめ、その鋭い視線は氷のように冷たく、久保輝美に突き刺さった。

久保輝美は氷に触れたかのように瞬時に我に返った。

「これはすべて自業自得だ。凪ちゃんに何の関係がある?」

「そう、私が自業自得よ。斗真、あなたは今や安藤凪のことしか考えていないから、もちろん彼女を贔屓するわ。誰が光り輝くスターから今のような状態になりたいと思うでしょう…」

久保輝美の目には涙が溜まっているようで、可哀想そうに福井斗真を見つめた。しかし残念ながら、福井斗真はこの光景を見ても動じなかった。むしろ、福井斗真の後ろから安藤凪が顔を覗かせた。