第375章 交渉決裂

五分五分？よく言えたものだ。

福井グループの輸出貿易製品は最高のものばかりで、相手側の会社は何も提供する必要がない。唯一必要なのは相手がスペインでの名声と影響力だけで、それだけでこれほどのお金を手に入れられるのに不満とは。まさに、欲深い蛇が象を飲み込もうとするようなものだ。

「五分五分は不可能です。二対八の分配は、私たちが長年にわたって合意してきた分配率です」安藤玄は冷たい表情で一言一言はっきりと言った。このような無礼な人に対して、彼の礼儀も自然となくなっていた。

相手は明らかに彼らを軽視していた。

この件が上層部に追及されたとしても、安藤玄はもう彼らとの協力を続けるつもりはなかった。まず、誠意のない会社には、同じ誠意を示す価値はない。

高橋雅子が通訳しようとした時、安藤玄は手を伸ばして止めた。彼は高橋智の隣にいる太った男をじっと見つめた。安藤玄の鋭い視線に、その男は大きなプレッシャーを感じ、最終的に太った男は小声で高橋智に通訳した。