先ほどまで佐藤のお母さんを信じていた警察官たちは、顔色が青くなったり白くなったりし、彼女を見る目にも疑いが満ちていた。佐藤のお母さんは急に背筋を伸ばし、自分の言葉に何の問題もないと思っていた。
「私の怪我は、福井斗真が直接殴ったわけではないけど、彼のせいでできたものよ。彼が息子をそそのかさなければ、息子が私を殴るはずがない!彼こそが元凶なの。あなたたちは彼を逮捕すべきよ。そうしないなら、彼をかばっているだけ!」
「つまり、あなたの怪我はすべて息子さんがつけたものだと認めるんですね?」
記録をとっていた警察官も呆れた表情だった。
佐藤のお母さんはしばらくもごもごした後、最終的にうなずき、首を突き出して強情に強調した。
「とにかく、福井斗真は私たちを不法監禁したのよ!」