第425章 ドアの前に閉め出される

「うん、私は子供っぽいよ」福井斗真は平然と認めた。これに安藤凪はまるで綿に拳を打ち込んだような感覚になった。最後には二人は鬼ごっこを始め、さっきまで楽しそうにしていた饅頭ちゃんは、何回か回った後で、めまいでほとんど倒れそうになった。

キャッキャと声を上げた饅頭ちゃんは誰の注目も集められず、不機嫌になった彼はついに大声で泣き出した。その響き渡る泣き声に安藤凪と福井斗真の動きが止まり、小林桂子は物音を聞いてすぐに駆けつけてきた。

彼女は饅頭ちゃんが可哀想なほど泣いている様子を見て、心が締め付けられた。

「あらまあ、饅頭ちゃんがこんなに泣いているなんて、お父さんとお母さんがいじめたの?おばあちゃんが抱っこするわ、おいで」小林桂子は心配そうに饅頭ちゃんを福井斗真の腕から受け取った。