第624章 価格

石社長と林ウェリムは視線を交わし、長い間躊躇した後にようやく数字を告げた。安藤凪はそれを聞いて軽く鼻で笑い、二人を上から下まで見回した。

「石社長が出してきたこの数字は...誠実じゃないわね。私は建材の価格にはあまり詳しくないけど、あなたが提示したこの価格は、平均よりもかなり高いはずよ」

「安藤社長、私も追い詰められているんです。この建材を仕入れた価格がすでに高かったんです。でも保証します、これらの建材の品質は最高級です！信じていただけないなら、材料を提供する前に契約書を交わしましょう。品質に関しては、絶対にごまかしたりしません」

石社長は感情的になり、もう少しで手を挙げて誓いそうだった。

安藤凪は少し姿勢を正し、指を曲げてテーブルを軽く叩いた。

「石社長、あなたの持っている建材の品質は信じていますよ。ただ、建材の品質は私たちの最低限の基準であって、あなたの価格はあまりにも高すぎる。残念ながら同意できません。もしこれがあなた方の提示できる最低価格なら、お断りするしかありません」