第629章 責任転嫁

「綺麗なお姉さん!おじさんが私にぴったりだって言ったの!」藤原夕子は可愛いプリンセスドレスを着て、クリスタルボールを抱えながら、安藤凪の前で嬉しそうに回っていた。彼女の愛らしい姿を見て、安藤凪の心はほとんど溶けそうだった。

「私たちの夕子はまるでクリスタルボールの中の少女みたい。」安藤凪はしゃがみ込んで、藤原夕子に微笑みかけた。夕子は少し照れて顔を赤らめ、最後には階段を上って藤原朝陽を探しに行った。

夕子が階段を上がった後、福井斗真は眉をひそめて文句を言った。

「いつになったら彼女に正しい呼び方を教えられるんだ。あなたをおばさんと呼ぶか、私をお兄さんと呼ぶか、そうしないと私があなたより一世代上のように感じてしまう。」

安藤凪はそれを聞いて、プッと笑い声を漏らした。「私は訂正したわよ。でも夕子はその呼び方に決めてしまったから、私にもどうしようもないの。それとも、あなたが訂正してみる?」