第018章 私はあなたが秋田結に未練があるのを見ている

「結ちゃん、これには何の材料が入っているの?どこで手に入れたの?嗅ぐだけでとても香ばしいわ」

上野お婆さんは先ほどの話題を続けず、食べ物により興味を示した。

秋田結は材料を置き、調合した涼粉の水を鍋に注いだ。

かき混ぜながらお年寄りに教えた。「中にはバラの花びら、お餅、ゴマ、ピーナッツなどが入っています…でも食べ過ぎないように…」

——

病院。

上野卓夫は車を病院の入り口に停め、後部座席の伊藤明史に指示した。「愛さんを連れて行って、詳しく検査してもらいなさい。何か問題があれば電話してくれ。ランについては、伊藤邸に届けさせるから」

「上野さん、一緒に入らないのですか?」

伊藤明史は隣の三井愛を見て、意味深に言った。「愛さんはきっとあなたも一緒に入ってほしいと思っていますよ。それに、あなたが入れば、より便利でしょう」