第119章 彼女はとても金持ちだ

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林田明史は「一目萬年」の録音を手に入れると、もう草場盟子を待たなかった。

言い訳をして、家に帰った。

彼の母親が葉都に来ていたため、林田明史は二日間の休暇を取っていた。

賃貸マンションに戻ると、彼は車の中に座り、ある番号に電話をかけた。

二回鳴った後、電話が繋がり、若い女性の声が聞こえた。「もしもし。」

「録音を手に入れたよ。どこで会う?」

相手はある住所を告げた。

そのカフェは、林田明史の住まいからそう遠くなかった。

十数分後、彼はカフェに到着した。

隅の席に、若い女性が座っており、テーブルの上には彼女が言っていたファッション雑誌が置かれていた。

若い女性はマスクとキャップを被っていた。

林田明史が近づくと、相手は彼に座るよう促した。