第217章 秋田結を殺せ…

秋田結は川島おばさんから電話を受け、上野お婆さんが目を覚まして彼女を探していると聞いた時、服を持って試着室に向かっていたところだった。

電話を切り、店員に服を返し、草場盟子に病院に戻ると伝えた。

草場盟子は一人で帰ろうとしたが、秋田結は天満健司に彼女を先に家まで送り、それから病院に戻るよう主張した。

車が草場盟子の家の前で止まると、秋田結の携帯が鳴った。

二見津貴子からの電話だった。

一瞬の驚きが目に浮かび、秋田結は通話ボタンを押した。「もしもし、月島さん」

「結ちゃん、今どこにいるの?電話に出られる?」

二見津貴子の声には心配の色が混じっていた。

車から降りた草場盟子が秋田結に手を振り、秋田結も手を振り返しながら電話の相手に言った。「月島さん、どうぞ話してください。電話に出られます」