昼になっても、三井美咲は三井愛から行動するよう通知を受け取っていなかった。
代わりに送られてきたのは、【秋田結が病院を出たら、すぐに入りなさい】という一言だった。
三井美咲は汚い言葉で罵った。
しかし、自分の弱みは三井愛の手の中にあった。
暴露されないためには、彼女の言うことを聞くしかなかった。
午前11時、彼女は病院の外に到着した。
ずっと病院の正面玄関を見つめ、秋田結が出てくるのを待っていた。
秋田結は草場盟子のところに少しの間付き添った後、上野お婆さんの部屋へ行った。
上野お婆さんは目を覚ましたものの、回復の状態はあまり良くなかった。
食べる量もとても少なかった。
痩せこけた姿は見ているだけで心が痛んだ。
秋田結は片手で上野お婆さんにお粥を食べさせながら、もう一方の手でティッシュを持って、彼女の口を拭いていた。