第365章 彼の子を身籠った

秋田結の呼吸は止まりそうだった。

彼女は男性と机の間に閉じ込められ、抵抗する力が全くなかった。

彼のキスと誘惑を受け入れるしかなかった。

閉ざされた書斎の空間で、強烈な感覚の刺激が何倍にも増幅されていた。

下にいる男性は常に彼女への欲望を思い出させていた。

彼の大きな手が触れる場所はまるで火がついたようで、彼女を灰にするまで止まらないようだった。

「結ちゃん」

男性の指が最も敏感な部分に触れた時。

秋田結は狂いそうになった。

体が激しく震えた。

彼女は理性を失いかけた頭に一筋の冷静さを取り戻し、慌てて全力で抵抗した。

「上野卓夫、やめて」

「わかった」

男性は熱い長い指を彼女のナイトドレスから引き抜き、暗い瞳で彼女をじっと見つめ、声は非常にかすれていた。

一言一言が彼女の心に響くようだった。「さっきの僕の行動、どうだった?ん?」