第410章 離婚協議

湯川大助は突然思い出した。あの日、従妹の鈴木亜弥が話していたことを。白井高志の義理の娘は、あの美登里という会社の社長だと。

そして三井忠誠のインタビューも行ったと。

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三井忠誠は家に戻ると、直接三井康隆の書斎へ向かった。

あのボディーガードたちは全員自白し、三井康隆の指示で秋田結を誘拐したと言った。

さらに三井美咲に上野お婆さんを殺させ、秋田結に罪を着せようとしていたという。

そのため、三井康隆は昼間までネットユーザーから同情されていた情熱的な夫、一途な男から。

突然の展開で。

指名手配犯になった。

一企業の取締役会長が、普段は温和で慈愛に満ちた人物だったのに、悪人へと変わった。

1時間もしないうちに。

その投稿はホットサーチの20位台から、トップ3に躍り出た。

さらに「沸」というタグまでついた。