第418章 キスするのは君か私か…(六千字)_4

彼女は確認書に目を落とし、唇を固く結んだ。

上の情報を読み終えると、最後に、瞳の光が沈んだ。

「高橋晴子は、三井愛だ」

秋田結の口調は淡々としていた。

このことは、彼女の予想通りだった。

彼女たちが同一人物であるなら、次にすべきことは、三井愛に自分から認めさせることだ。

「私たちの推測通りだね、結ちゃん、それで君は——」

上野卓夫は書類に目を走らせたが、その内容にはあまり興味を示さなかった。

深い瞳で優しく秋田結を見つめた。

秋田結は顔を上げ、彼の視線と合わせた。

彼女は淡々と言った、「機会を見つけて、彼女とじっくり会う必要があるわ」

「僕も連れて行って」

「いいわ」

承諾しようがしまいが同じこと、上野卓夫は必ずついてくるだろう。

「上野卓夫、あなたは本当に彼女に——」