第84章 おじさん、あなたはかっこよすぎて友達がいないの?(1)

藤原海翔が西村絵里と甘奈を家に送った後、すぐに西村絵里の異変に気づいた。眉をひそめ、顔色が青白く、しばしば冷たい空気を吸い込む音が聞こえた。

「絵里ちゃん、どこか怪我してるの?」

「うん、実はたいしたことないんだけど、少し火傷しちゃって。薬を塗りに行くわ。後でご飯作るから。」

甘奈はカワイイピンクのお姫様ドレスを着て、ピョンピョン跳ねながら、西村絵里が怪我したと聞いて急いで前に出て、甘えた声で言った。「ママ、私が吹いてあげる。」

「うん、いい子ね。ママ、もう全然痛くないわ。」

西村絵里は口元に微笑みを浮かべ、身をかがめて小さな子の頬にキスをした。

藤原海翔は母娘のこのような甘い様子を見て、前に出て甘奈を直接抱き上げた。

「絵里ちゃん、薬を塗りに行って。甘奈ちゃんは僕が見ているから。」