「どうしてなの?彼らには複数の彼女がいてもいいじゃない、私はその一人でいいの。だって私自身もたくさん彼氏がいるもの……TfboyとEXOは全部私の彼氏たちよ」
西村绘里:「……」
一体誰が子供にこんな間違った考えを吹き込んだのか、西村绘里は口元に微笑みを浮かべながら、子供には教育が必要だと自分に言い聞かせた。
「あのね、甘奈、ママに教えて、誰があなたに……彼らがあなたの彼氏だって言ったの?」
「うーん、藤原おじさんよ……藤原おじさんは約束してくれたの、私が欲しいものは何でも手に入れられるって……彼氏も含めてよ」
西村绘里:「……」
藤原海翔はほんとうに度が過ぎている。彼はこれが子供に悪影響を与えることを知らないのだろうか。西村绘里の藤原海翔に対する嫌悪感は滔々と流れる川のように、とても我慢できないほどだった。
「うーん……でもね、そういう考え方は間違っているのよ、わかる?彼氏というのは……とても特別な存在なの……」
「彼らのことはお兄さんとか……アイドルとして見るべきなの、わかった?」
「うーん……ママ、ちょっと複雑ね……じゃあ彼氏じゃなくて、旦那さんにしてもいい?どう?」
西村绘里:「……」
元々甘奈と西村绘里の側に立っていた保護者たちはずっと笑いをこらえていたが、甘奈の次の言葉を聞いて、完全に我慢できなくなり、次々と噴き出して大笑いした。
西村绘里の顔が真っ黒になった。甘奈、本当に勝ったわね……恥ずかしい。
……
バスに乗って帰る道中、西村绘里はずっと甘奈に彼氏……旦那さん……男友達……さらにはアイドルとの正しい関係の処理について教育していた。
しかし甘奈はまったく理解しているようでしていないような様子だった。
西村绘里:「……」
まあいいか……彼女の勝ちだ。
「ママ、来週末はコンサートよ、一緒にboyのコンサート聴きに行かない?」
「うーん……」
「ママ、その時おじさんも来るから、おじさんをママに紹介するね?」
西村绘里:「……」
この仙台市Tfboyファンクラブ副会長……
名前だけ聞いて、まだ会ったことがない。西村绘里もずっと好奇心を抱いていたので、子供のこの言葉を聞いて、思わず口を開いた。「うーん、どうしたの?ママに彼を紹介したいの?あなたたち二人はもう密かに会うほど仲良くなっているの?」