第240章 黒田奥様を壁ドン2更(1)

やっぱり子供だ。

それもこんなに可愛いロリータ。

まだ3歳に過ぎない。3歳の子供で、甘奈のようにこんなに機転が利いて、人に好かれる子は珍しい。

短い時間の触れ合いは、黒田真一にとっても、全く足りないものだった。

なぜだろう……

ただ彼女と一緒にいる時間が愛おしくてたまらない。

世界全体が明るくなったように感じる。

そして、黒田グループに出勤したくなくなり、ただ彼女と一緒にいたいだけだ。

黒田真一はしゃがみ込み、哀れっぽく鼻をすする甘奈を見つめ、優しい声で言った。「うん、僕も君と別れたくないよ。本当に別れたくない。甘奈、いい子だ、もう泣かないで。」

「わたし……うぅ……泣いてないよ、わたしは男の子だもん、ママを守らなきゃいけないの、わたし……泣きたくない、うぅ、パパ、わたし本当に泣いてないよ。」