さもなければ……どうしてこんなに長い間、自分とママに会いに帰ってこないのかしら。
「甘奈……あなたのパパは、あなたがこんなにボーイを好きだって知ってるの?」
「もちろんよ、ママが教えてくれたの、ボーイはパパが歌声で私を温かくするために送ってくれた天使なんだって……ママは私に嘘をつかないもの。」
黒田真一:「……」
だから、これが甘奈がボーイをそんなに好きな理由なのか?
ママが言ったから、ボーイはパパが彼女を温かくするために送った天使だからなのか?
黒田真一は元々、三歳の小さな女の子はみんなかっこいい男の子が好きなんだと思っていたが、その深い意味を知らなかった。
なんと、パパが……
元凶だったとは。
黒田真一は眉を寄せ、心の底から、甘奈のパパが好きになれなかった。男として、基本的な責任感もない。