第309章 甘奈のママは西村絵里1更求訂(2)

自分はこの……傍観者で、全く参加できない。

参加したいなら、急いで入団しないと。

西村绘里は当然、罠にはまるつもりはなかった。

結局……

このファンクラブの件は、たった3人のクラブなのだから、彼ら3人に任せておけばいい。

簡単に言えば、2人の大人が自分たちの団長をあやしているだけだ。

西村绘里は、実はこの2人の副団長に感謝していた。

藤原海翔とあの名前も知らないおじさんに感謝していた。

……

西村绘里が藤原海翔と甘奈の会話を見ていると、ソファの上の携帯が鳴った。西村绘里は美しい瞳を少し顰め、前に進んで見ると、黒田真一からの電話だった。

昨日は黒田真一からの連絡はなかったが、今日は……思いがけず彼からの電話が来た。

西村绘里は唇を噛んだ。金曜日に彼が送ってきたメッセージに返信していなかった。

まさか、この黒田真一が直接電話をかけてくるとは。

西村绘里は唇を噛み、すぐに言った。「先に食べていて、ちょっと電話に出てくるわ」

「うん、いいよ、ママちゅっちゅ」

「绘里ちゃん、早く戻ってきてね、さもないと……お粥が冷めちゃうよ」

西村绘里:「……」

二人の温かい言葉を聞いて、西村绘里は口角を少し上げた。

「わかった」

……

西村绘里は携帯を持ってバルコニーに行き、やっと電話に出た。

「黒田社長、もし私の記憶が間違っていなければ、今日は休日ですが、あなたは……」

黒田真一は薄い唇を噛み、西村绘里の言葉を聞きながら、口角がかすかに上がり、とても強引な社長らしく直接言った。

「ああ、だから、3倍の残業代を払うよ……」

西村绘里の美しい瞳が輝いた……元々良くなかった口調が、すぐに良くなった。

「ありがとうございます、黒田社長」

西村绘里の態度が180度変わり、黒田真一の薄い唇は思わず少し上向きになった。

西村绘里の一挙一動が自分の心を捉えていた……

「ああ、今、国内は朝かな?」

「うーん……黒田社長、何かご指示でも?」

おしゃべりも、3倍の残業代に含まれるなら。

西村绘里の態度は、当然とても良かった。

黒田真一は豪華な五つ星ホテルの大統領スイートに立ち、一日の会議を終えたばかりで、西村绘里に電話をかけようと思った。

明日、自分の便は仙台市に向けて飛び立つ。

なぜか、一日中忙しかった後。