自分はこの……傍観者で、全く参加できない。
参加したいなら、急いで入団しないと。
西村绘里は当然、罠にはまるつもりはなかった。
結局……
このファンクラブの件は、たった3人のクラブなのだから、彼ら3人に任せておけばいい。
簡単に言えば、2人の大人が自分たちの団長をあやしているだけだ。
西村绘里は、実はこの2人の副団長に感謝していた。
藤原海翔とあの名前も知らないおじさんに感謝していた。
……
西村绘里が藤原海翔と甘奈の会話を見ていると、ソファの上の携帯が鳴った。西村绘里は美しい瞳を少し顰め、前に進んで見ると、黒田真一からの電話だった。
昨日は黒田真一からの連絡はなかったが、今日は……思いがけず彼からの電話が来た。
西村绘里は唇を噛んだ。金曜日に彼が送ってきたメッセージに返信していなかった。