第308章 甘奈のママは西村絵里1更求訂(1)

日曜日:

朝、西村絵里がまどろみから目を覚ますと、案の定、胸元が大きく濡れていた。

自分の家のお姫様と一緒に寝て……

お姫様は本当にびしょびしょで、自分の体中に唾液をたらしていたのだ。

西村絵里は仕方なく口元を緩め、隣には既にお姫様の姿がなかった。西村絵里は思わず眉をひそめた。

普段の週末は、いつも甘奈が寝坊するのが大好きだったのに。

今日は……

本当に興奮しているようだ。

結局のところ、甘奈にとって、記憶がある限り、ボーイというグループが好きだった。

幼い頃から大きくなるまで、この三年間、ずっとボーイの歌を聴きながら育ってきたのだ。

自分のアイドルに会えるのだから、その気持ちは当然とても良いものだろう。

……

西村絵里が服を着替えて部屋から出てきたとき、小さなロリータがテレビの前に立って興奮して熱心に叫んでいるのが聞こえた。

「ボーイ頑張れ……はは、かっこいい……素敵だわ。」

西村絵里:「……」

朝早くから、小さなロリータがこんなに興奮している。

西村絵里は仕方なく口元を緩め、ドア枠に寄りかかって、静かに言った。「甘奈さん、ボーイのファンではない私の気持ちを少し考えてくれない?朝からどうしてそんなに興奮してるの?」

甘奈は小さな口をぱくぱくさせながら、一晩寝て起きたばかりで、髪の毛はまだ少し乱れていて、丸子ちゃんのパジャマを着て、とても可愛らしかった。

「ママ、私のアイドルを尊重してくれない?……」

「うーん……」

「ママ……毎日アイドルの歌を聴くの、今夜は彼らに会えるの?」

「うん……」

「やった、夜にはおじさんにも会えるのね、はは、超かっこいいおじさん、わーい……ママ、私すごく嬉しいの、全身がふわふわしてる感じ。」

西村絵里:「……」

甘奈、そこまでしなくても?

西村絵里は小さなロリータの目の中の喜びを見て、思わず笑みを浮かべた。

「うーん……いいよいいよ、甘奈が嬉しければそれでいいわ、あなたったら小さな恋する乙女ね。」

甘奈は西村絵里がそう言うのを聞くと、すぐに真剣な顔をして、とても真面目に言った。

「ママ……普通、私みたいな熱狂的なファンのことは、脳みそがないファンって言うのよ、どうして私を小さな恋する乙女って言うの?全然的確じゃないわ。」

西村絵里:「……」

脳みそがないファン。