うーん……甘奈のことも……
小さなロリータにお菓子を持っていこう。
甘奈という名前にぴったりだね……
……
西村绘里が電話を切って食卓に戻ると、甘奈の前の小さな器はすでに空になっていて、藤原海翔は半分ほど食べたところで、明らかに自分を待っていたのだと分かり、口元を緩めた。
「お腹いっぱい?」
「いっぱいだよ、ママすごい、朝ごはんとっても美味しかったよ……毎日背が高くなって、そしてどんどん綺麗になりたいな、ママみたいに綺麗になりたいな。」
西村绘里:「……」
毎日小さなロリータにお世辞を言われて、自分は本当に夢中になってしまっている。
西村绘里は口元の笑みをこらえながら、とても真剣に頷いた。
「うん、小さな団長が満足してくれれば、それが私の光栄よ。」
「へへ、そうだ、藤原おじさん、携帯ちょっと貸してね、私の大叔に電話したいの。」
いつも藤原おじさんの携帯で大叔に電話をかけるから、大叔はきっと登録してるはず。
だから甘奈は考えた末、やっぱり藤原海翔の携帯が一番便利だと思った。
藤原海翔は嫉妬した。
「甘奈ちゃん……君は副団長から電話を借りて、別の副団長に電話をかけるの?それって本当にいいの?僕、悲しいよ、嫉妬しちゃうな。」
甘奈は小さな口をもぐもぐさせながら、藤原海翔の素直じゃない様子を見て、自ら近づいていった。
「藤原おじさん、あなたが一番よ、愛してるよ。」
西村绘里は口元を引き攣らせながら、藤原海翔が嬉しそうな様子を見て、とても真剣に訂正した。
「藤原三郎……うちの甘奈は、市場で野菜を売っているおばさんにも『愛してる』って言うのよ……だから……ごめんなさい、彼女にとってはただの挨拶、『こんにちは』みたいな意味なの。」
藤原海翔:「……」
まあいいか。
藤原海翔は口元を引き攣らせた、エマ、自分のこの団長は、本当に小さなロリータで、とても可愛い。
藤原海翔はポケットから携帯を取り出して甘奈に渡し、溺愛するように言った。
「はい、どうぞ。指紋認証であなたの小指を登録したから、そのまま開けるよ。」
「やったー、藤原おじさん大好き……藤原おじさん、私が他の人に愛してるって言うときは『大好き』って付けてないけど、あなたには『大好き』って言ったよ。」
藤原海翔:「……」
自分はなぜか少し信じられない気がする。