第325章 パパとママは知り合いなの?2更(8)

柊:「……」

ステージの下では、ファンの悲鳴が響き渡っていた。

この甘奈ちゃん、みんなの本音を言い当てたんだよね。

「あぁ...なんて幸運...彼女は柊を誘惑してるの?きゃあああ...」

甘奈は美しい瞳を輝かせ、柊のこの様子を見て、さらに期待に胸を膨らませていた。

まぁ、近くで見ると、本当にかっこいいわ。私、好きになっちゃいそう。

……

VIP休憩エリア:

西村绘里と黒田真一は、小さな女の子が直接柊に彼氏になってほしいと言ったのを聞いて、口元が痙攣した。

ステージ上では、無数のスポットライトが小さな女の子に当たっていた...彼女はどこからか見つけてきた大きなサングラスで顔を隠してクールに装っていたが...それでも繊細な顔立ちがはっきりと見て取れた。

西村绘里は本当に恥ずかしく感じていた...

この甘奈がボーイやEXOを彼氏に選ぶと言うたびに、自分の心の中では笑うべきか泣くべきか分からなくなっていた。

さっき、小さな女の子がステージに上がった時、本当に急いで飛び出してしまったから...そうでなければ...自分はきちんと注意しておくべきだった。

西村绘里は完全に混乱していた...

本当に波乱続きだ。

黒田真一は目を細めた...

ステージ上の小さな女の子を見て、なぜか...甘奈が彼氏を探すという話を聞くのが好きではなかった。自分はなんとなく...嫉妬しているような気がした。

くそっ...

あの三人の小僧が承諾しようものなら...絶対に許さない。

藤原海翔は口元を歪めた...一番愛してるって言ってたのに、自分は本当に信じていた...まさか小さな女の子に優しく騙されるとは。

……

ステージ上:

柊は小さな女の子の潤んだ大きな瞳を見つめ、唇の端を上げた。繊細な顔立ちで、少年ではあるが、見る人に春風のような心地よさを感じさせた。

「いいよ、問題ない」

もともと子供だし、子供の言うことなんて、もちろん本気にしないものだ。

柊の言葉が出るや否や、ステージ下のファンたちは次々と悲鳴を上げた。

あぁぁぁ...

ダメダメ、私の彼氏になってよ。

うぅぅぅ...

甘奈は満足げに唇を曲げ、柊の頬に近づいてチュッとキスをした。

「はい、じゃあ柊さん、あなたは私の1番彼氏ね。もうハンコ押しちゃったよ...」

柊:「……」