第369章 虎父に犬女なし1更(3)

藤原家の気質にもよく合っていて、自分が最初に小さなロリータを見た時、すごく気に入ってしまった。

しかし黒田真一がそう言うのを聞いて……

藤原お爺様は唇を引き締め、少し躊躇したが、それでも口を開いた。「おいで、甘奈ちゃん、お爺様に抱っこさせておくれ。」

「やったぁ。」

甘奈は自ら小さな手を広げて藤原お爺様の胸に飛び込んだ。

藤原お爺様は思わず微笑んだ……この小さなロリータは、本当に可愛い。

藤原お爺様は腕の中の小さなロリータを少し苦労して抱きかかえた。小さな体は柔らかく、二つに結んだおさげ髪がとても愛らしく可愛らしかった。

重要なのは……大きな目がまるで光を放つようで、これは自分を完全に魅了してしまうものだった。

こんなに素晴らしい女の子が、藤原海翔の娘だったらどんなに良かっただろう。

藤原お爺様は思わず悔しさに胸を痛めた……

「お爺様、私最近ちょっと太ったかな、ダイエットした方がいいのかな?」

「とんでもない、もちろん少し太っている方がいい、ぷっくりしていて、とても可愛い……」

「でも、私もっと軽くなりたいの、そうしたらお爺様がもっと長く抱っこしてくれるでしょ……」

藤原お爺様は甘奈のこの言葉に完全に心を溶かされた、小さなロリータは本当に可愛すぎる。

しかも懐が深い……

「いい……子だ。」

「じゃあお爺様、永遠に年を取らないでね?そうしたら、甘奈も大きくならないようにするから、ずっとずっと私を抱っこしていられるよ、いい?」

そう言って、甘奈は潤んだ大きな目で藤原お爺様を見つめ、期待に満ちていた。

藤原お爺様はそれを聞いて、さらに心が複雑になった。

こんなに良い娘……

この西村绘里は、功績が大きいに違いない。

以前から、自分はずっと西村绘里という娘が並外れていると思っていた。

この绘里ちゃんは、確かに素晴らしい。

藤原お爺様は感動のあまり涙ぐみそうになり、不自然に咳払いをして、クールを装って言った。

「いいとも、いいとも……甘奈の言う通りにしよう……」

「黒田さん……黑田奥さん、私が言うのではないが、娘というのは、本当に息子よりずっと良い、心が温かい……」