第395章 旦那様と呼んでみて2更(3)

へへ……

自分は虫歯になっただけだよ。

黒田真一は甘奈の髪を優しく撫でながら、愛情を込めて言った。

「大丈夫……これからパパが養ってあげるよ。甘奈もママも、パパが養うから。」

「やったー。」

「うん……でも甘奈はパパを手伝わないといけないよ。いつもパパと同じ側に立って。そうすれば……ママも私たちの言うことを聞いてくれるかもしれない。そうだろう?二対一……僕たちは一つのチームだから、少数は多数に従うものだよ。」

黒田真一は自分が子供を悪い方向に導いていることを認めていた。

今ここで甘奈を誘導するなんて、本当にひどいことだ。

「うーん、でもパパ、どうして手伝わなきゃいけないの?理由を教えてよ。」

甘奈も簡単には騙されず、まず理由を聞いてから決めるつもりだった。

もちろん、パパのことはとっても大好きだけど。