第419章 夫婦同心その利は金を断つ2更(6)

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ローマの午後の時間は、ちょうど中国の夜の時間に対応していたため、西村絵里は小さなロリータが恋しくてたまらず、藤原海翔にビデオ通話をしたいとメッセージを送ると、すぐに藤原海翔からのビデオ通話の招待が届いた。

西村絵里は興奮して応答ボタンを押したが、まだ口を開く前に、向こう側から声が聞こえてきた。

「ママ」

姿を見る前に、まず声が聞こえた。

小さなロリータの銀の鈴のような「ママ」という声が自分の耳に届き、西村絵里は思わず口元を緩めた。スマホの画面には、小さなロリータの甘い表情が映っていた。

澄んだ瞳で優しく微笑む姿は、本当に可愛らしかった。

小さな口元にはまだ拭き取れていない油の跡があり、西村絵里は甘奈の背後を見ると食卓があった。ちょうど食事中だったようだ。

「甘奈、ママに会いたかった?」

「もちろん会いたかったよ」

「へへ……」

西村絵里は小さなロリータに思わず笑みがこぼれ、口元を緩めて優しく尋ねた。「今日はひいおじいちゃんの家でどうだった?」

「うーん、めっちゃ最高だよ」

西村絵里:「……」

小さなロリータはネット上の新しい言葉やトレンドワードを、自分よりも上手に使いこなしていた。

西村絵里は口元を少し緩め、藤原海翔が小さなロリータと一緒にスマホを持っているのを見ながら、静かに尋ねた。「どんなふうに最高だったの?」

「朝はね、ひいおじいちゃんが部屋を案内してくれたの……それから、たくさんの小動物を連れてきて一緒に遊んでくれたの。ペルシャ猫とか、プードルとか、白うさぎとか、何でもあったよ。だから、たくさんのお友達ができたの……ひいおじいちゃんが言ってたよ、この小動物たちは私のことをすごく気に入ってるって」

小さなロリータの生活は本当に贅沢だ。西村絵里は思わず聞き返した。

「じゃあ、午後は?」

「午後はね、ひいおじいちゃんがサーカスの公演を見に連れて行ってくれたの。本当に素晴らしくて、帰りたくなかったよ。最高だし……超かっこよかった……本当に楽しすぎちゃった」

小さなロリータの甘えた様子はとても愛らしく、西村絵里がさらに質問する前に、小さなロリータが口を開いた。

「ママ、一番大事なのは夜のことだよ。私が今何をしているか知ってる?」

「うん?」

「私はボーイと一緒に夕食を食べてるの。超かっこいいでしょ」