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ローマの午後の時間は、ちょうど中国の夜の時間に対応していたため、西村絵里は小さなロリータが恋しくてたまらず、藤原海翔にビデオ通話をしたいとメッセージを送ると、すぐに藤原海翔からのビデオ通話の招待が届いた。
西村絵里は興奮して応答ボタンを押したが、まだ口を開く前に、向こう側から声が聞こえてきた。
「ママ」
姿を見る前に、まず声が聞こえた。
小さなロリータの銀の鈴のような「ママ」という声が自分の耳に届き、西村絵里は思わず口元を緩めた。スマホの画面には、小さなロリータの甘い表情が映っていた。
澄んだ瞳で優しく微笑む姿は、本当に可愛らしかった。
小さな口元にはまだ拭き取れていない油の跡があり、西村絵里は甘奈の背後を見ると食卓があった。ちょうど食事中だったようだ。
「甘奈、ママに会いたかった?」
「もちろん会いたかったよ」
「へへ……」
西村絵里は小さなロリータに思わず笑みがこぼれ、口元を緩めて優しく尋ねた。「今日はひいおじいちゃんの家でどうだった?」
「うーん、めっちゃ最高だよ」
西村絵里:「……」
小さなロリータはネット上の新しい言葉やトレンドワードを、自分よりも上手に使いこなしていた。
西村絵里は口元を少し緩め、藤原海翔が小さなロリータと一緒にスマホを持っているのを見ながら、静かに尋ねた。「どんなふうに最高だったの?」
「朝はね、ひいおじいちゃんが部屋を案内してくれたの……それから、たくさんの小動物を連れてきて一緒に遊んでくれたの。ペルシャ猫とか、プードルとか、白うさぎとか、何でもあったよ。だから、たくさんのお友達ができたの……ひいおじいちゃんが言ってたよ、この小動物たちは私のことをすごく気に入ってるって」
小さなロリータの生活は本当に贅沢だ。西村絵里は思わず聞き返した。
「じゃあ、午後は?」
「午後はね、ひいおじいちゃんがサーカスの公演を見に連れて行ってくれたの。本当に素晴らしくて、帰りたくなかったよ。最高だし……超かっこよかった……本当に楽しすぎちゃった」
小さなロリータの甘えた様子はとても愛らしく、西村絵里がさらに質問する前に、小さなロリータが口を開いた。
「ママ、一番大事なのは夜のことだよ。私が今何をしているか知ってる?」
「うん?」
「私はボーイと一緒に夕食を食べてるの。超かっこいいでしょ」