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ローマの午後の時間は、ちょうど中国の夜の時間に対応していたため、西村絵里は小さなロリータが恋しくてたまらず、藤原海翔にビデオ通話をしたいとメッセージを送ると、すぐに藤原海翔からのビデオ通話の招待が届いた。
西村絵里は興奮して応答ボタンを押したが、まだ口を開く前に、向こう側から声が聞こえてきた。
「ママ」
姿を見る前に、まず声が聞こえた。
小さなロリータの銀の鈴のような「ママ」という声が自分の耳に届き、西村絵里は思わず口元を緩めた。スマホの画面には、小さなロリータの甘い表情が映っていた。
澄んだ瞳で優しく微笑む姿は、本当に可愛らしかった。
小さな口元にはまだ拭き取れていない油の跡があり、西村絵里は甘奈の背後を見ると食卓があった。ちょうど食事中だったようだ。
「甘奈、ママに会いたかった?」