今日の交渉案件について、黒田真一はカーロと黒田グループの舵取りとして、道理上は出席すべきだったが……
直接西村绘里に参加させることにした……
結局のところ、彼は西村绘里の潜在能力に、大きな期待を抱いていた。
うん、自分が寝たいと思う女性は、こんなにも優秀なのだ。
こんなにも、目が離せないほどに。
「ゲイル、良い取引だ」
黒田真一は先に大きな手を差し出した。黒田グループは自分の助けなしでも、この協力案件を獲得できた。その実力はすでに注目に値するものだった。
まさにボーンの顔に強烈な平手打ちを食らわせたようなものだ。
ボーンは顔色が少し悪かったが、それでも口元に微笑みを浮かべた。
「ええ……黒田社長名義の黒田グループ、カーロと協力できるのは、私の光栄です」
黒田真一はまだ三十歳になったばかりだが、彼から発せられる強大なオーラは人を圧倒し、ゲイルも深く震撼させられたと感じた。