第448章 名実相符の夫婦1更求訂(5)

自分は浴室で簡単に確認したところ、本当に全身、男の残した情事の痕跡だらけだった。

黒田真一はきっと犬属性なんだわ。

そう……間違いない。

そう思いながら、西村絵里は黒田真一に対して嫌悪感を抱いた。

……

「パパ、ママが来たよ……」

甘奈は後ろにいる西村絵里を見て、思わず興奮して叫んだ。

西村絵里は口元に微笑みを浮かべ、父娘のいる方向へ歩いていった。

黒田真一が薬を塗ってくれたおかげで、自分はだいぶ良くなっていた。

でも全身が酸っぱくて力が入らない……

まるで自分の体じゃないみたいだった。

昨夜の男がどれほど激しかったかが分かる。

西村絵里がソファに座ると、甘奈は興奮して言った:「パパ、ちょっと離して、ママを抱きしめたいの。」

黒田真一はそれを聞いて、優しく言った:「甘奈ちゃん、ママは昨夜とても疲れたから、今は抱っこできないんだよ……」