第447章 名実相符の夫婦1更求訂(4)

「あらま、パパが村上おじさんに迎えに来てもらったの。それで、大きな飛行機に乗って、少し眠って……それで、来ちゃった……ははは」

甘奈は興奮して、嬉しそうに言った。

西村絵里:「……」

つまり……黒田真一なの?

西村絵里は美しい瞳を見開き、甘奈の後ろに立つ端正な男性を見た。

黒田真一は薄い唇を引き締め、西村絵里を見つめ、はっきりとした口調で言った。

「わかっていた、娘に会いたかったんだろう」

西村絵里:「……」

西村絵里は決して感傷的な人間でも、よく泣く人間でもなかった。

しかし、黒田真一の言葉を聞いた途端、涙が目に溢れてきた。

そう、本当に娘に会いたかった、それも切なくて仕方がなかった。

西村絵里は興奮して小さな手を伸ばし、小さな女の子を抱きしめようとしたが、薄い布団の下で自分が何も着ていないことに気づいた……

西村絵里はすぐに頬を赤らめ、潤んだ瞳で、かすれた声で言った。

「黒田真一……甘奈を……ちょっと連れて出てくれない?服を着るから」

「わかった」

黒田真一は前に出て小さな女の子を抱き上げた。飛行機の中でたっぷり眠ったので、甘奈はとても元気だった。

特に見知らぬ場所に来て、とても楽しいと感じていた。

「甘奈ちゃん、ママが服を着るから、パパと一緒に外に出ようね」

「やったー」

甘奈は力強くうなずき、西村絵里を見ながら、顔をしかめた。

「へへへ……ママ、服着てないの、ママ、恥ずかしいね」

「うぅ……」

西村絵里は黒田真一を非難するように見つめ、急いで布団の中から横にあったネグリジェを探り、着替え始めた。

着替えが終わると、西村絵里は急いでバスルームへ向かって身支度を整えた。

ここは……

本当に豪華だった。

西村絵里はバスルームの設備を見て、すべてが水晶で磨かれていることに気づいた。

さらに……装飾の一部は、完全に金箔が使われていた。

この極限まで贅沢を尽くした大統領スイートを、西村絵里は初めて目にした。

西村絵里は身支度を整えてから、再びバスルームから出てきた。

甘奈は黒田真一の腕の中で寄り添い、彼に面白い話をしていた。

「パパ……この二日間のことは、電話で報告したけど……でも、まだまだ楽しいことがいっぱいあるの」