第451章 パパがママを壁ドン2更(2)

西村絵里:「……」

西村絵里は男の横顔を見つめていた。否定できないことだが、黒田真一はまさに完璧なほど整った顔立ちの持ち主だった。

どんな状態であっても、彼はいつも最も魅力的で人を圧倒する存在だった。

さらに……

どんな角度から見ても。

彼は極限まで洗練された美しさを持っていた。

こんな男性は……

まるで天上の存在のようだった。

そう思うと、西村絵里の心の中で複雑な感情が渦巻いた。

黒田真一という男は、まさにケシの花のようだ。触れれば毒に侵されることを知りながらも、思わず近づいてしまい、そして堕ちていく。

……

レストランでは、給仕係がすでに豪華なローマ風の朝食を用意していた。

食器はすべてプラチナや銀製の非常に美しいものだった。

小さな甘奈はすでにたくさんのお菓子を食べていたので、お腹はいっぱいだった。飛行機の中でもしばらく眠っていたため、まったく眠気はなかった。