浴室内:
西村絵里は黒田真一の腕の中に倒れ込み、自分の身に着けていたピンクのドレスが今や水の中に溶け出しているのを見て、口元が痙攣した。
一方、男の黒い瞳は侵略的な眼差しで彼女を見つめ、まるで彼女を飲み込もうとするかのようだった。
西村絵里は何故か頭皮がぞくぞくとして、小さな手で隠そうとしたが…
しかし春の景色は全く隠せなかった。
西村絵里は小さな手を握りしめ、黒田真一を見つめながら、ぎこちなく口を開いた。
「黒田真一…これは…」
「特殊素材で作られた情趣ドレスだよ。気に入った?ん?」
西村絵里:「……」
男の言葉には魅惑があり、妖艶さがあった…
とにかく、一言一句が西村絵里の心に刻まれ、彼女は心が震えるのを感じた…
「黒田真一、あなたは変態よ…」
人でなし、獣、もう十分よ。
西村絵里はもう我慢できず、怒りを込めて言い放った。頬は赤く染まり、その姿は黒田真一の深い黒瞳に映り、彼はとても可愛らしいと感じた。
うん…こんなに恥ずかしがる西村絵里を見るのは珍しい。
この姿の西村絵里に、黒田真一は思わず手を伸ばして彼女を抱き寄せ、大きな手で女性の鼻先をつまんだ。
西村絵里の鼻先はとても可愛らしく…
思わずキスしたくなるほどだった。
「もっと変態なこともあるよ…黒田奥さんが興味あるなら…残りの部分も見せてあげようか、ん?」
黒田真一の声は磁性を帯びてかすれており、西村絵里は頭皮がぞくぞくした。
彼女は男の言葉に含まれる愛情をほとんど聞き取ることができた。
自分はほぼ裸の状態で黒田真一に密着していたが、彼は他に過度な行動を取らず、先ほどの鼻をつまむ仕草は、極めて愛情に満ちていた。
西村絵里は黒田真一が先ほど力強く言った言葉を思い出した。
西村絵里は俺、黒田真一の今世での唯一の妻だ…俺の最愛の女性で、二度とないから、大切にしなければならない。
昨日は…変態すぎた…
今日もそれを続けるの?
西村絵里は心臓が激しく鼓動し、深呼吸をして、何かを決意したかのように小さな手を伸ばして男の大きな手を握り、かすれた声で尋ねた。
「黒田真一…さっきカリーナの前で言ったこと、本当なの?」
黒田真一:「……」