第511章 夜勤が足りなければ朝勤で続ける2更(4)

西村絵里:「……」

傲慢な男。

でも初めて、傲慢な男がこんなにも魅力的になれることを知った。

西村絵里は軽く笑い、鼻をくんくんさせた……途端に眠気が消え、広々とした寝室を見回した。

シャンデリアのデザイン……

さらには家具の配置まで。

すべては以前自分がデザインした図面を参考にしていた。

西村絵里の美しい瞳がわずかに震えた……

最初は黒田真一に直接抱きかかえられて入ってきたので、あの時は心の中で緊張していた。

全く気にも留めなかった……ただ何となく見覚えがあるような感じがしただけ。

なるほど。

「気に入った?」

黒田真一は西村絵里が自分のした何かに感動した表情を見るのは初めてだった。大きな手を伸ばして西村絵里を抱き寄せ、薄い唇が少し上がった。

西村絵里は無意識に頷いた。