第510章 夜勤が足りなければ朝勤で続ける2更(3)

「んん……」

西村絵里は黒田真一のキスで頭がくらくらした……

自分の体のキスマークは、いつも新しいものが古いものの上に重なっていた。

全く消えたことがなかった……

西村絵里は知らなかったが、実は黒田真一はそれほど強くキスしていなかった……ただ西村絵里の肌があまりにも繊細だったため、少し注意を怠るとすぐに跡がついてしまうのだ。

これについて……黒田真一もとても頭を悩ませていた。

西村絵里は思わず小さな手を伸ばして男の大きな手を握り、小さな声で言った。

「黒田真一……疲れた、もう……やめてくれない?」

黒田真一はその言葉を聞いて薄い唇を引き締め、下にいる女性を見つめ、女性の美しい瞳に宿る小さな懇願を見た。

そして女性のそのような弱々しい姿に火照りも収まった。

黒田真一は……自制心のある人間ではなかった。