この厄介な人物は、黒田真一だった……
村上秘書:「……」
黑田奥さん、あなたはそんなに現実的なんですね、自分でわかっていますか?
村上秘書はますます不安になった。
「奥様……これで本当に大丈夫でしょうか?」
「大丈夫よ、どうせ一人増えれば箸が一膳増えるだけのことだから」
それに、自分が一言多く話すだけのことで、大したことではない。
「わかりました……ありがとうございます、奥様」
村上秘書は背筋を伸ばした。ふん……どうせ黒田奥さんが後ろ盾になってくれるのだから、怖くなんかないわ。
それに黒田社長の作った料理も食べられるなんて、まあ、幸せすぎるわ。
そう考えると、村上秘書は満足感で胸がいっぱいになり、うきうきした。
西村绘里はその様子を見て、口元をひきつらせた……
なぜか村上秘書のこの姿がとても面白く感じられた。