第639章 病室での甘い雰囲気2更新購読募集(5)

西村绘里:"……"

満足だって?冗談じゃないわ。

さっきまで……完全に魅了されていたなんて。

黒田真一のような男性は、女性が長く見ていると魅了されてしまうものだ。まして自分は……毎日黒田真一とほぼ朝から晩まで一緒にいるのだから。

時には男の色気に負けて、止められなくなるのも……理解できることだ。

西村绘里は顔を真っ赤にして……不自然に視線をそらし、男の動き出そうとする大きな手を止めようとした。

「あの……黒田真一、私たちさっきまで仕事の話をしていたはずよ……」

「黑田奥さん、私が思うに……私たち二人が仕事の話をするのに最適な場所は、うん……ベッドの上だ」

西村绘里:"……"

黒田真一のそんな厚かましい言葉を聞いて、西村绘里は頭が混乱した。

黒田真一!彼がこんなに厚かましいなんて。

もし黒田グループの他の社員がこの黒田社長の普段のこんな姿を見たら、きっと大笑いして歯が抜け落ちるだろう。

西村绘里は黒田真一に対して呆れ果て……口元の笑みが凍りついた。

「黒田真一……もうすぐお昼休みが終わるわ、私は……黒田グループに出勤しなきゃ」

「私が思うに……今、黑田奥さんはすでに仕事中だ」

西村绘里:"……"

仕事?

今?

男が上で女が下?

西村绘里は思わず心の中で冷笑した……

この黒田真一……本当にすごいわね。

西村绘里の美しい瞳に焦りの色が走り、他の反応をする間もなく、黒田真一に唇をしっかりと奪われた。

西村绘里は男の胸を押し返そうとした。黒田真一にこんな……体の回復に良くないことをさせるわけにはいかない……でも小さな手が男の胸に触れると、そこには白い包帯があり、西村绘里は自分の手をどう置いたらいいのか分からなくなった。

忘れてはいない……

黒田真一は自分を救うために怪我をしたのだ。

黒田真一は西村绘里の小さな手を握り、自分の胸に置き、女性に自分のボタンを外すよう促した。そして薄い唇はさらに下へと移動した……

「いい子だ……信じて……胸の傷よりも……黑田奥さんに誘惑されたのに、何もしないでいるほうが、私の体にはもっと大きなダメージだ……」

西村绘里:"……"

西村绘里は本当に言い返す言葉がなかった。

自分は全く黒田真一を誘惑していない。

明らかに男性が自分を強制し、「旦那さん」と呼ぶよう誘導したのだ。