寝室内:
藤原景裕の心の底で最も可愛い人について、村上念美はとても好奇心を抱いていた。
藤原景裕は薄い唇を引き締め、小娘の期待に満ちた瞳に向かい合うと、深遠な黒い瞳に一筋の深い光が閃き、淡々と口を開いた。
「紅軍だ」
村上念美:「……」
ちくしょう。
本当に常識外れだな。
村上念美は心の中で藤原景裕に対して嫌悪感でいっぱいになり、顔をしかめた。
「どうして急にそんなことを聞きたくなったの?」
藤原景裕は深い眼差しで、目の前で少し落胆している女性をじっと見つめ、唇を引き締めて言った。
「別に……自分にどんな優位性があるのか考えていただけだ」
村上念美は小さな口を尖らせた。かつて自分が藤原景裕を追いかけると宣言したとき、村上佑城は自分に何があるのか、何を根拠にしているのかと問うた。