景山大旦那様が村上念美を見送った後、テーブルの上のいちごケーキを手に取った。
「ほら、買ってきたよ……お前が小さい頃に一番好きだったものだ」
景山瑞樹:「……」
まあいいか。
「そうだ、私を送る必要はないよ。私には運転手がいるから大丈夫だ。お前は彼女のところへ行きなさい」
景山大旦那様は笑みを浮かべながら景山瑞樹を見て、声を上げた。「理由がないと思っているだろう?安心しなさい、一つ残しておいたよ。いちごケーキ、189元まだ彼女に払っていないから……行きなさい」
景山瑞樹は老人の策略が多すぎると妙に感じた。
景山瑞樹は口元に魅惑的な笑みを浮かべ、頷いてテーブルの上のいちごケーキを手に取った。
「はい、わかりました……」
女性は甘いものが好きだと言うじゃないか?
自分が花を借りて仏に供えるように、村上念美に持っていって食べてもらおう。