088 これはダメだ【月票を求む】_3

村上念美:「...」

...

木村陽太は村上念美が困っているのを見て、薄い唇を引き締め、淡々と口を開いた:「確かに景山様に迷惑をかける必要はありません。この土地は、クリスマスプレゼントとして念美に贈ります。」

村上念美:「...」

様子がおかしい。

村上念美は不味いと思い、木村陽太と景山瑞樹が敵対することを望んでいなかった。

結局のところ、二人とも実力がある。本当に敵対し始めたら、お互いに傷つくことになる。

それに、村上念美は景山瑞樹を嫌っているが、実際のところ、景山瑞樹という人はそれほど嫌な人ではない。

木村陽太については、大崎市に戻ってきたばかりで、すべてが始まったばかり。今はまさに足場を固める時期であり、今は景山家と敵対する良いタイミングではない。

「木村陽太兄さん...」

村上念美が口を開こうとしたが、木村陽太に肩を押さえられた。

その意味は、男同士の戦いに村上念美は口を出すなということだった。

村上念美は木村陽太の意図を理解し、心の中でさらに居心地が悪くなり、密かに心配していた。

...

景山瑞樹は眉を上げ、木村陽太が村上念美の肩を押さえると、村上念美が本当に黙ってしまうのを見て、二人の間の暗黙の了解に嫉妬を感じた。

「木村社長がそこまで挑発するなら、私も言っておきましょう。この土地は、私が必ず手に入れます。」

「ええ、それなら、私のパフォーマンスも景山様を失望させないでしょう。」

村上念美:「...」

この二人の男は敵対関係になったのか?

村上念美は不味いと思った。実際、木村陽太は完全にスケープゴートになっていた。

景山瑞樹から見れば、木村陽太は自分と結婚する可能性が非常に高い人物だ。

村上念美は少し焦った...そして突然、最大のライバルを見落としていたことに気づいた。

藤原氏...

藤原景裕はどの土地に目をつけているのだろうか?

そう思うと、村上念美は素早く藤原氏の人々の姿を探した...最後の列に藤原氏の人々を見つけた。

高木凡生がリーダーで、隣には女性がいた。村上念美は目を細めた、とても見覚えがある。

秘書部のメンバーだろう。

「レイア、藤原氏がどの土地に目をつけているか調べてきて。」

「はい、村上お嬢様。」

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