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「藤原社長、この後3時に出席しなければならない会議があります。」
秘書は敬意を表して扉をノックして入り、ソファに座っている村上念美を一瞥し、内心ドキドキしながらも表情を変えずに言った。
「ああ、資料を準備して、すぐに会議室に行く。」
「かしこまりました。」
秘書が去った後、藤原景裕は立ち上がり、村上念美の前に立ち、唇を引き締めて言った。「ここで待っていてくれ。会議に出てくる。オフィスの物は何を触ってもいいよ。」
「わかった。」
村上念美は男性が何も隠さないことに、心が温かくなるのを感じた。
実は...デスク上のいくつかの書類に興味があったのだ。
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藤原景裕が去った後、村上念美はあくびをして、立ち上がって藤原景裕のオフィスチェアに座った...
なんて、快適なんだろう...
本革のシート、とても心地よい。