092 一度目があれば、二度目もある_2

思いもよらず、村上念美はそれを発見してしまった...

まるで心の奥底に隠された秘密が、女性によって暴かれたようだ。

自分の心の内と同じように。

彼女の前では何一つ秘密がなく、ほとんど透明になってしまったかのようだ。

「私...」

目と目が合い、先ほどのキスは確かに甘美なものだった。

さらには艶やかでもあった...

しかし互角の戦いであり、互いに譲らない対決だった。実際のところ、二人は互いに負けを認めない駆け引きをしていたのだ。

「村上念美、誰に言われた?賞味期限切れのチョコレートを食べるなんて?ん?」

男性からの厳しい叱責の声に、村上念美の顔色が青ざめた。

特に男性のこのような容赦ない叱責は、少しの余地も残さなかった。

「ごめん...」

「もう謝るなと言っただろう、ん?」

村上念美:「...」