097 情事、男の横暴_7

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村上念美は素早くぬるま湯を注ぎ、二階に持っていくと、藤原景裕がソファに座って眉間をさすり、非常に疲れた様子をしているのが見えた。

「少し水を飲みませんか。」

「ああ。」

藤原景裕はそっけなく返事をし、女性が目を伏せて従順な様子を見せる姿に、口元に薄い笑みを浮かべた。

以前の彼女からは、従順さなど微塵も感じられなかったのに。

水の入ったコップを受け取る時、藤原景裕の指先が自分の指に触れ、村上念美は思わず身震いし、手が緩んでコップを落としてしまい、水が藤原景裕の上に零れた。

村上念美は表情を引き締め、素早く身を屈めて男性の服を拭き始めた。

「ご、ごめんなさい...」

村上念美は震える声で言った。

村上念美の小さな手は男性の両脚や、その間の敏感な部分を慌ただしく拭いていたが、一杯の水の湿り気は、とても拭ききれるものではなかった。