103 キス_7

村上念美はまるで新大陸を発見したかのように、興奮して藤原景裕の大きな手を引っ張りながらぺちゃくちゃと話し続けた。

藤原景裕はそれを聞いて不自然に視線をそらし、淡々と「うん」と口を開いた。

「もう...あなたって本当にツンデレで意地悪ね、キスしておいて認めないなんて、私が目を覚ましたら頭ごなしに叱りつけるなんて。」

村上念美はサンタを抱きしめながら、藤原景裕を思い切り非難した。

藤原景裕は少女の愛らしい姿を見つめながら、薄い唇がかすかに微笑んだ。

実際...自分でも自分が気取りすぎていると思っていた。

女性を抱えて医務室に行ったことで、警告処分を受けそうになったのに...それでもやってしまった。

確かに...心の中では怒りが収まらなかったが、少女が台の上で横たわり、唇の色が青白いのを見て、思わず身を屈め、彼女の桜色の唇を含んでしまった。