127 婚約パーティー、彼女を忘れられない_2

とても美味しいわ。

二人で死の淵から生還した温かい時間を楽しんでいる。

村上念美は時間がもっとゆっくり、もっとゆっくり流れてほしいと願うばかり。

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新年の休暇で、多くの仕事が溜まっていた。

村上念美と藤原景裕は一週間かけて、藤原氏と村上氏の正常な運営を確保した。

ついに...村上氏は村上念美の半年の管理の下で、赤字から黒字に転換した。

そして、もはや藤原氏からの資金注入は必要なくなった。

これについて、村上念美は功績の30パーセントしか認めていない。70パーセントは藤原景裕の管理と先見の明によるものだった。

村上念美は最新年度の村上氏の財務報告書をすべて藤原氏の財務部に渡した。

また、村上念美は最近の村上氏の業務進捗をすべて村上翔偉に報告し、彼が安心できるようにした。

村上氏には藤原景裕と村上念美の助けがあり、村上翔偉と木下麻琳は当然安心していた。

木下麻琳は藤原景裕にまだ少し意見があったが、今や村上念美と藤原景裕がようやく苦労の末に幸せを手に入れたので、木下麻琳は母親として多くを言うことはできなかった。

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村上念美は普段時間があれば藤原景裕と藤原家や村上家に住み、両方を行き来していた。

うん、ついでに相馬紗奈の心理療法にも積極的に協力していた。

熊谷徹朗と渡辺愛美は村上家を訪れて木下麻琳を見舞い、彼女の気持ちが日に日に良くなっているのを見て、少し安心した。

そう、時間はすべてを癒す良薬なのだ。

熊谷徹朗と渡辺愛美は直接言わなかったが、村上念美は老夫婦が木下麻琳に対する負い目を感じ、残りの人生で償おうとしているのを見て取れた。

しかし木下麻琳はまだ「お父さん」「お母さん」という言葉を口にすることができなかった。

結局、彼女にとってこの二つの言葉は、一度も呼んだことがなかったのだから。

藤原景裕は熊谷紗奈事件の被害者だった。

しかし熊谷徹朗と渡辺愛美がかつて熊谷紗奈を甘やかしていたことで、木下麻琳の心に棘が残っていた。

その間、村上念美は一人で村上佑城のアパートを訪ねたが、本人には会えなかった。

助手だけに会い...助手は村上佑城が海外で治療を受けていると主張した。

村上念美は疑いを持たず...仕方なく村上家に戻った。

村上佑城は誇り高い性格で、おそらくまだ障害による挫折から立ち直れていないのだろう。