128 老夫少妻、体がもたない_5

村上念美は吉田英子の言葉の中に嫉妬を感じ取った。

どうやら...原因も分かったようだ。

この夏目愛子が良い行き先を見つけたことに、大叔母として気に入らないようだ。

大叔母として、自分の姪が良い行き先を見つけたのに、少しの祝福もなく、むしろ羨望と嫉妬と憎しみを抱くなんて、本当に気持ち悪い。

村上念美は口元を引き締め、淡々と言った。「このドレス、いくらするの？」

吉田英子は村上念美がそう尋ねるのを聞くと、すぐに鼻高々に言った。「少なくとも30万よ...これは夏目が私のためにフランスから買ってきたものなの。」

村上念美はそれを聞いて口元を歪めた...

ほざけ。

このドレス、最初は高価だと判断したけど、今見ると、ますます偽物っぽく見える。

うん、村上念美は縫い目をよく観察して、すぐに分かった。

吉田英子は村上念美を怒らせたくなくて、自分の口調を柔らかくした。

「あの、藤原奥様がここにいるなら、藤原奥様の顔を立てて、伊東文、夏目愛子、あなたたち10万払えば、許してあげるわ。」

夏目愛子：「...」

なんだよ、10万？

強盗でもするつもりか。

くそったれ！

夏目愛子は罵りたい気持ちでいっぱいだった。

ふん...

夏目愛子が怒りそうになり、死闘を繰り広げそうになるのを見て、村上念美は自ら口元を緩め、少女に怒らないよう合図し、その後静かに言った。「うん、ありがとう。」

うん、人が行き交うこの場所で、吉田英子のドレスは確かにシャンパンをかけられた。本当に責任を取りたくないなら、証拠を見つけなければならない。

普通の議論は意味がない。

吉田英子は村上念美の態度が良いのを見て、急いで言った。「藤原奥様、お気遣いなく。ねえ、夏目愛子、木村陽太を呼んできて支払いなさいよ。あなたのお金持ちの婿が、あなたのために10万を惜しまないか見てみたいわ。」

夏目愛子と村上念美は二人とも、この女性が意図的に難癖をつけていることを聞き取った。

これは明らかに法外な金額を要求しているのだ。

実際、ドレスが本当に汚れたとしても、ドライクリーニングすれば大した費用はかからないはずだ。

...

遠くから、木村陽太と藤原景裕が騒ぎを聞いて急いでやってきた。

「大丈夫か？」

藤原景裕は眉をひそめ、心配そうに村上念美に尋ねた。