沢田黛璃:「...」
物事は自分に有利な方向に展開しているにもかかわらず。
沢田黛璃の気分は良くなかった。
この服部社長が、まさかあんなに相馬紗奈を気に入るなんて。
しかも、さらに1000万を追加するなんて。
つまり、合計2000万の結納金だ...
すごい額だ...
この相馬紗奈の価値は自分の倍じゃないか。
沢田黛璃はむかついて仕方がなかった。
...
服部社長は今日ご機嫌で、つい何杯も酒を飲んでいた。
沢田黛璃は服部社長の隣に座っていたので、当然男からのセクハラを受けることになった...
沢田黛璃は内心嫌悪感でいっぱいだったが、拒絶することもできず、ただ服部社長の大きな手が自分の太ももを触り回すのを我慢するしかなかった。
そして服部社長は股間まで触ってきた...
くそったれ。
この老いぼれスケベ...
沢田黛璃は気持ち悪くて吐き気がしたが、接待する女のように笑顔で相槌を打つしかなかった。