141 責任を取ってほしい?_2

二人が絡み合っている様子は、見ていると心がむずむずして、思わず唾を飲み込んでしまう。

相馬紗奈は気取ったところも小さなことにこだわるところもなく、群衆に向かって腕を振った。

「今夜のお酒は...全部私の隣のイケメンのおごりよ、だから皆さん...思いっきり楽しんで。」

「美女とイケメンに感謝!」

「今日はスポンサーに出会ったな。」

「ラッキーだね、ハハハ。」

相馬紗奈の一言で、群衆の中から歓声が次々と上がり、すぐに沸騰した。

ただ景山瑞樹だけが、ひどく不機嫌な顔をしていた。

まさか、相馬紗奈がこんなに遊び慣れているとは。

このくらいのお酒代を気にしているわけではない。

ただ景山瑞樹には、ずっと相馬紗奈というクイーンのような女性に鼻を引っ張られているような感覚があった。

景山瑞樹は女性の体がわずかに揺れているのを見て、すぐに手を上げて女性の細い腰に置き、相馬紗奈を抱き寄せ、眉をひそめて言った:「紗奈、遠慮なしだな。」