145 双強の対決、どちらが強いか【購読お願い】_3

言い終わると、村上念美は喜びに満ちて、ドアの方へ歩いていった。リビングには藤原景裕と村上佑城の二人だけが残った。

...

村上念美が去った後、広々とした応接間には村上佑城と藤原景裕の二人だけが残された。

二人の男性、藤原景裕は冷たく水のようで、村上佑城は目がゆっくりと冷たくなっていった。

藤原景裕の性格を知っていて、さっきわざと村上念美を遠ざけたことを理解し、村上佑城は皮肉を込めて口を開いた。「どうだ、私が戻ってきて、驚いたか?」

藤原景裕は村上佑城の冷ややかな声を聞いた。村上佑城はさっきまで村上念美の前では温和な様子だったが、今この瞬間、顔は霜に覆われたように冷たく、人を震え上がらせるほどだった。

藤原景裕は薄い唇を引き締め、目の前の男を横目で見て、首を振った。

「知っていた...東南アジアの現在最大の麻薬王、武器商人の村上佑城を私が長く閉じ込めておくことはできないと。あなたが戻ってくるのは時間の問題だった。」

事故の後、藤原景裕は東南アジアのいくつかの拠点を潰すよう手配し、村上佑城を分身の術のように忙しくさせ、それによって強制的に...大崎市を離れざるを得なくなった。

あの期間、彼が病院にいた状況、あるいは最近フランスにいた状況も、すべて藤原景裕のコントロール下にあった。

しかし藤原景裕は知っていた。自分が与えた圧力は実際には村上佑城の表面を傷つけただけで、根本には触れることができないことを。

したがって、村上佑城が潜伏から戻ってくるのは時間の問題だった。

村上佑城:「...」

村上佑城の目が少し揺れ、視線を上げて目の前の藤原景裕を見つめ、冷たく口を開いた。

「何が東南アジア最大の麻薬王だ、武器商人だ。お前の方がよっぽど手腕がある。離れていても昔と変わらぬ手腕で、ビジネス界でも思いのままに操り、お前は望み通り私をこの車椅子に座らせ、後半生を閉じ込めた...藤原景裕、あの時の事故、お前は私の命を奪おうとしたんだろう?」

藤原景裕:「...」

事故という言葉に藤原景裕の目が少し暗くなった。

あの事故がなければ、今の村上佑城の勢力はほぼ燎原の勢いになっていただろう。

藤原景裕の目に暗い光が走ったが、村上佑城の言葉には答えなかった。