「早く見て、ツイッターに新しい動画が投稿されたわ」
まだツイッターを見つめていた村田雲平が、突然声をかけ、素早くその新しい動画をタップした。
今回の動画の映像は、以前のものよりもさらに鮮明で、音声まで付いており、非常にはっきりと聞こえた。
映像が始まると、すぐに青木朝音と吉田択哉の二人が映し出され、引っ張り合っているように見えた。
ただし、青木朝音を引っ張っていたのは吉田択哉の方で、彼女にしつこく絡んでいた。
吉田択哉は軽薄な笑みを浮かべ、調子に乗った様子で、どこか卑猥な雰囲気すら漂っていた。
「お嬢さん、すっごく綺麗だね。ライン交換しない?今度一緒に遊びに行こうよ?」
「知らない人とは交換しません」
青木朝音は彼を一瞥し、興味なさげにきっぱりと断った。
そして吉田択哉を避けて前に進もうとしたが、彼はしつこくつきまとってきた。
今度はさらに大胆になり、視線が露骨に青木朝音の白く滑らかな白鳥のような首筋を見つめ、そしてゆっくりと胸元へと下がっていった——
このとき彼の喉仏が激しく動き、唾を飲み込むような仕草をした。
女性の化粧は幽霊のようで、髪も七色だったが、認めざるを得ないのは、彼女の肌が本当に美しく、雪のように白く無垢で、魅惑的な輝きを放っていたことだ。
一目見ただけで思わず手を伸ばして触れたくなるような、その手触りが本当にあんなに滑らかで繊細なのか試してみたくなるような肌だった。
特に人を興奮させるような美しい脚は、細く真っ直ぐで、見ただけで理性が吹き飛びそうになるほどの破壊力。
まさに「千年美女」の誉れ高い小野小町の足もかくやと思わせるほど。
いや、この美脚なら万葉集の時代から現代まで、千年経っても飽きることはないだろう。
吉田択哉は見とれていて、その行動もますます大胆で無遠慮になっていった。
彼は周囲をちらりと見回し、誰も彼らに注目していないことを確認すると、なんと手を伸ばして青木朝音の細い腰をぐっと抱き寄せた。
青木朝音は驚いて、すぐに彼を力いっぱい押しのけ、口調も荒く「正気なの?」と罵った。
吉田択哉は諦めずに再び厚かましく近づき、「気に入っちゃったんだって。なあ、ライン交換しようよ?値段を言ってくれてもいい、いくらでも払うから」
「誰があんたの汚い金なんか欲しいと思うのよ!こっちは金なんて腐るほどあるの!信じないなら現ナマで顔面叩いてやろうか!?」
二人がもめている間、あいにく吉田択哉の妻である田中沙沙が突然後ろから現れた。
「よくもやってくれたわね、吉田択哉!電話に出なかったはずだわ。ここで浮気していたなんて!私にこんなことして、どういうつもりよ!」
田中沙沙は非常に感情的になり、まるで泥棒を捕まえたかのように吉田択哉に飛びかかり、殴りながら罵った。
「違うんだ、俺じゃない!こいつがしつこく俺に絡んできたんだよ!迷惑してて追い払おうとしてたんだ!」
田中沙沙は外見は弱々しく見えたが、実は気の強い女性で、この言葉を聞くとすぐに青木朝音に向かって行き、手を振り上げて彼女の頬を思いきり平手打ちした。
そして口から出るのはまさに罵詈雑言。「てめぇこのクソビッチ、うちの旦那に手ぇ出すとか死にてぇのか!?あんたなんか輪姦されちまえ!お前の母親ごとやってやろうか!?男がいなきゃ生きていけねぇド淫乱が……!」
不意を突かれた青木朝音は、一瞬呆然としたが、すぐに反撃しようとした。
しかし相手は二人、彼女は一人だけで、とても敵わなかった。
それどころか、田中沙沙はまだ諦めず、すぐに電話をかけて何人かの友達を呼んだ。
彼女たちはグルになって、青木朝音をひどく痛めつけた。それが先にネットで拡散されたあの動画だった。
その後、青木朝音は恐らく報復のために田中沙沙を殴りに行ったのだろう。そう考えれば、彼女の行動も理解できなくはない。
……
すべての経緯が明らかになった瞬間、ネット中が騒然となった。
まさか、真相がこんなだったなんて——!
つまり、青木朝音こそが最も無実で、彼女こそが被害者だったのだ!