第43章 15歳で嫁を探した

これで老人は本当に泣き出し、そして再び大笑いし始めた。「いいぞいいぞ、私の孫娘は本当に大きくなったようだ、もう爺さんを養うためにお金を稼ごうとしているんだな。」

「家内よ、聞いたか、私の孫娘が私を養うと言っているぞ、ははは、彼女はこの老いぼれを養うというんだ。」

老人は九泉の下にいる自分の伴侶に自慢し、そして自分の老執事にも自慢した。喜びようといったら、もう言うまでもない。

青木朝音はそれを見て思わず微笑んでしまい、ますます決意を固めた。彼女は爺さんに孝行し、晩年の安らぎと幸せを十分に楽しんでもらい、もう心配をかけないようにしたいと思った。

「そういえば、一中に転校したいと聞いたが?」老人は本題を思い出し、急いで尋ねた。

青木朝音は表情を引き締めて頷いた。「はい、この件はあなたが手を出す必要はありません。私には一中に転校する方法があります。」

「しかし...お前はすでに一度退学処分を受けている、もう一度入るのは恐らく...」

老人は心配そうにため息をついた。彼だって自分の大切な孫娘が最高の高校に通い、最高の大学に合格してほしいと思っている。たとえ家財を全て失うことになっても惜しくはない。

青木朝音は覚えていた。彼女が中学受験の直前に快穿世界に行き、そして外部からの侵入者に体を占拠され、その侵入者が中学受験を受けたのだ。

言うまでもなく試験は失敗し、普通の高校にさえ合格できず、老人と青木勇太が大金を使って彼女を一中に入れたのだった。

残念ながら、その侵入者はただのボーイクレイジーの極みだった。

イケメンを見るとすぐに近づき、堂々と誘惑し、少女が持つべき慎みなど微塵もなかった。

学校のイケメン教師さえも見逃さなかった。

彼女が男性教師にラブレターを書いたという噂もあるらしい...まったく、よくもそんな大胆なことを。

それだけでなく、彼女は物を盗み、様々な迷惑行為を繰り返し、何度注意されても改めなかったため、学校から退学処分を受けた。

どの高校も彼女を受け入れようとせず、職業高校でさえ例外ではなかった。結局、老人がコネを使って大金を寄付し、やっと彼女を入学させることができた。

今や青木朝音は悪名高く、一中が彼女を再び受け入れることはないだろう。今回は老人でさえどうすることもできない。