第51章 ハッカーの王——Jキング

「わあ、愛茉姉さんすごいね、いつプログラミングを学んだの?」

青木誠司は青木愛茉の操作を見て、目を輝かせ、崇拝の表情を浮かべた。

青木愛茉は高慢に唇を曲げて笑った。「ずっと前から知ってるわよ。九領学院に入るには、プログラミングができることが必須だって言われてるから」

青木誠司はまた感嘆の声を上げた。「愛茉姉さんはなんでも知ってるね?プログラミングのスピードも速すぎるよ、僕には理解できないよ。もうJキングに匹敵するんじゃない?」

「Jキング?」

青木愛茉は指を止め、顔を上げて彼を見た。「馬鹿なこと言わないで、Jキングは私の憧れよ。彼のプログラミングの速さは誰にも及ばない。私は彼の三分の一にも追いつけないわ」

それを聞いて、青木朝音は静かに眉を上げた。青木愛茉にも少しは自覚があるようだ。