第52章 青木愛茉の料理

「もちろんできるわ」青木朝音はスマホをしまい、だらしなく立ち上がって、肯定の返事をした。

青木愛茉は朝音が大げさに自慢していると思い、相変わらず笑顔で言った。「お姉さんがプログラミングできるなら、これを完成させてくれない？」

そう言いながら、彼女は急いでパソコンを朝音の方に向け、自分が書いたものをはっきり見せた。そこには自慢げな様子が見て取れた。

彼女のプログラミングが最も低レベルのアセンブリ言語だと言うなんて？笑わせるわ、明らかに青木朝音というバカは彼女のプログラムを理解できないのだ！

朝音は画面をちらりと見て、まるで見るに耐えないかのように嫌そうな表情を浮かべ、特に傲慢に一言吐き出した。「私がプログラミングをしていた頃、あなたはまだ泥遊びをしていたでしょうね」

その言葉を残し、朝音は両手をパジャマのポケットに入れ、ゆっくりと足を上げて階段を上がっていった。

大げさに言っているわけではなく、彼女はプログラミングの分野で自分が二番目だと自負しており、誰も一番を名乗る勇気はないのだ！

青木愛茉の表情は一変し、唇を噛みながら心の中で冷笑した。どれだけ自慢しても、所詮は役立たずじゃない！

しかし、青木勇太の一言が彼女の表情をさらに悪くした。「彼女は嘘をついていない。彼女は確かにプログラミングができる。幼い頃からできていたんだ」

青木勇太はまるで独り言のように、視線を常に二階の方向に向けていた。朝音の姿が見えなくなるまで、ぼんやりと視線を戻した。

「え？朝音さんは本当にプログラミングができるの？どうして僕は知らなかったんだろう？」青木誠司は驚いて目を見開いた。

青木勇太は我に返り、怒って彼を叩いた。「何が朝音さんだ？礼儀がなってない、あれはお前の姉だぞ！」

青木誠司は頭を抱えて悲鳴を上げた。「なんだよ、僕はずっと朝音って呼んでたじゃないか？お父さんも何も言わなかったのに」

誰も気づかなかったが、青木愛茉の爪はほとんど手のひらに食い込んでいた。以前は無理やり押し殺していた不安が、今になって噴出してきた。

もし朝音が本当にプログラミングができて、しかも技術が彼女より上なら、彼女は将来青木氏に入れるのだろうか？

入れたとしても朝音に頭が上がらないだろう。結局、朝音こそが実の娘なのだから。