翌日。
後藤雪夜は高校受験クラスにいた。成績は平凡で、普通の高校にも合格できなかったため、職業高校に入学した。最初は土屋萱たちが彼女がお金持ちで、いじめやすいと見て、その後他の女子生徒も加わった。
これが一連の学校いじめ事件となり、取り返しのつかない悲劇を引き起こした。
しかし今、後藤雪夜はもはや以前のようないじめられっ子ではなくなった。
一度反抗することを学べば、再び彼女をいじめようとする人は、そう簡単にはいかなくなる。
今日も、後藤雪夜が教室に行くと、いつものように彼女に高圧的な態度をとる女子生徒がいた。わざと足を引っ掛けたり、彼女の教科書を階下に投げ捨てたり、机にインクを流し込んだりと...様々な悪質な行為を繰り返していた。
これまで後藤雪夜は反抗することを知らず、息を切らしながら階下まで本を拾いに行き、我慢して過ごしてきた。